1988年9月12日 17:00 長崎県佐世保駅
大学2回生の私は、9月1日より自転車で
福井県の小浜を出発し、山陰地方経由で長崎県の平戸市にゴールした。
9月と言えども、まだまだ夏真っ盛りでの自転車旅行では、かなり日焼けした。
ゴールの長崎では親戚にお世話になった。
本日、寝台特急さくら号に乗って東京へ帰る。
もうすでに佐世保駅1番線ホームには、さくら号が入線しており、
発電機エンジンの音が唸りを上げている。
列車の先頭には赤い電気機関車がスタンバイしている。
隣のホームにはオランダ村特急が停車しており、
さくら号とツーショットした。
(このオランダ村特急の車両は2024年現在も現役で活躍している)
17:29さくら号はゆっくり東京へ向けて出発した。
「親戚はじめ、この旅では色々な人にお世話になったな」
そんな想いに浸りながら、
弁当店を営んでいる親戚が作ってくれた、「特製弁当」を食べることにした。
豪華な弁当を広げて食べていると、
車掌さんが検札にきた。
「恐れ入りますが、切符を拝見します」
切符を差し出すと、車掌さんが、
「凄い豪華な弁当ですね」
まだ21歳の私は、返す言葉もなく、微笑するだけであった。
しかし、内心私は誇らしく嬉しかった。
弁当店の親戚が精一杯の具材を詰めん込んでくれたお弁当。
「叔父さん、叔母さん 有難う、車掌さんがびっくりされてましたよ」
(そのお弁当の写真を撮らなかったことが心残りです。)
車掌さんと、そんなアットホームな会話ができるのも、
寝台列車の魅力である。
自転車旅行の途中 松浦鉄道を見ながら!(^^)!
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