1989年3月23日 9:00
宿泊した水俣市の国民宿舎「水天荘」を出発した。
今日は鹿児島まで100kmを走る。
幸い天候も良く気持ちがよい。
右側には不知火海が見えている。
隈之城のスーパーで昼食を買い、
隣の木場茶屋駅の待合室で食べることにした。
そろそろ来るだろう。
時間通りに、昨日東京駅を出発した寝台特急はやぶさ号が通過していった。
終着の西鹿児島まであと35分。
わたしも鹿児島へ向けて再びペダルをこぎ始めた。
この後が大変だった・・・
東市来で今回初のパンク。
ホイールとタイヤを外し、持参の予備のチューブを入れ替える。
さらに、道に迷って吹上浜の方向へ。
無意識に下りの楽な方を選んでしまった。
気が付いて松元町へ戻って来たものの、
アップダウンの連続できついきつい。
鹿児島市内まであと30km。
すんなりゴールできない。
しかし、遠くに桜島も見えてきて、それがエネルギーとなる。
悪戦苦闘して2時間後、鹿児島港にたどり着いた。
足がガクガクしている。
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