旅立ちの東京駅10番線ホーム

1989年11月 東京駅10番線ホーム

当時、大学3回生であった私は、講義後の帰路に
夕刻から西へ出発していくブルートレインを見たくなり、

東京駅10番ホームへ向かった。

長距離ホームらしくエスカレータに乗って中腹まで進むと、

発電機の轟音で、

ブルートレインが入線しているのがわかる。


今日は旅に出るわけではないが、

この音にはいつも旅情を掻き立てられる。

電車はもっと静かで、

やはり客車列車は情趣がある。



ホームの案内板には博多、西鹿児島、長崎の表示と寝台特急を牽引する電気機関車のイラストが。

このホームが独特であることを物語る。


そして16:40哀愁の汽笛とともに
「さくら号」から始まる寝台特急の発車シーンが繰り広げられる。

人それぞれのおもいを乗せて。

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