寝台特急みずほ号 旅の友と食堂車へ

1989年6月19日 8:00

東京行「寝台特急みずほ号」は静岡県の掛川付近を走行している。


茶畑の丘の間をぬってカーブが続く。


今回の旅の友である道子さんと

ベッドのカーテンを開けて「再会」する。

彼女はこの後、東京で面接がある。やや緊張気味である。


リラックスしてもらおうと、
私は朝食に誘った。

5号車の食堂車へ。

洋朝食をご馳走した。

カップになみなみにつがれたコーヒーとオレンジジュースが
身体に染みわたる。

やっぱり一人で食べるよりも語らいながらの方が数段美味しいものだ。

道子さんも食堂車は新鮮な体験だったようだ。


コンパートメントに戻る。

東京が近づいてきた。

私は勇気を振り絞って、
彼女に連絡先交換をお願いした。

快くOK。


11:00東京駅10番線に到着した。

ホームで記念撮影後、
お別れとなる。

「就職活動ご健闘祈ります。」


当時は携帯電話やスマホもない時代。

私たちは、文通でやり取りした。

彼女は、結局、地元の山口県で就職先が決まった。

その後、91年まで
なんと数回会って、食事や小旅行にご一緒した。

ただそれ以上は発展しなかった。


今お元気でいらっしゃるだろうか。

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